〜笑えない“ちょっと怖い話”集〜
これは、実際に現場で起きた出来事をもとにしたお話です。
最初はどれも、普通のお客様でした。
少し優しそうで、少し静かで、どこにでもいそうな人。
――でも、ふとした瞬間に“違和感”は現れます。
その違和感は、気づいたときにはもう遅いこともあるんです。

■エレベーター
あれはクリスマスを控えた12月の出来事…
その日は、お散歩コース。
冬の寒外の空気も気持ちよくて、
カフェで軽くお食事もして、会話も弾んで。
「いい人だな」って、正直ちょっと思ってました。
「何か欲しい物プレゼントするよ」と言ってくれて
二人で百貨店に入りました…
人の流れに乗るようにエレベーターへ。
密閉された空間に、数人の他人。
でも、不思議と静かで、少しだけ緊張するあの空気。
――そのときでした。
急に、後ろから強く抱きつかれて。
一瞬、何が起きたのか分からなくて。
でもすぐに、腰に回された手の感触で理解しました。
「……え?」
固まる私に、耳元で小さな声。
「ホテル、用意してるから」
その一言で、一気に現実に引き戻されました。
さっきまで普通だった空気が、全部嘘みたいに感じて。
とっさに振りほどいて、距離を取る。
周りの視線も気にならないくらい、ただ怖くて。
エレベーターのドアが開いた瞬間、
そのまま逃げるように外に出ました。
あのときの「普通だった時間」は、なんだったんだろう。
今でも、たまに思い出します。
■給湯室の“音”
あれだけ五月蝿かった蝉の声も
聞こえなくなった夏の終わり
涼しくなり始めた9月の出来事でした…
その人は、最初から少し様子がおかしかった。
明らかに酔っていて、
言葉もどこかふわふわしていて。
「大丈夫かな…」って思いながらも、
なんとか時間は過ぎていって。
トラブルもなく、そろそろ終了時間。
「よかった…何もなくて」って、少し安心していたんです。
――そのとき。
「小便したい」
突然の一言。
「じゃあトイレに案内しますね」って声をかけて、
一緒に歩き出した瞬間でした。
なぜか彼は、トイレとは逆方向へ。
給湯室の前で立ち止まって、
何の迷いもなく、流し台の前に立つ。
「え、ちょっと待って――」
止める声も、届かなくて。
次の瞬間、聞こえたのは水じゃない“音”。
静かな室内に、不自然に響くそれ。
立ち上がる湯気がほのかに臭う。
現実なのに、現実じゃないみたいで。
ただ呆然と立ち尽くすしかありませんでした。
後からじわじわ来るあの感覚。
“怖い”っていうより、
理解できないものに触れたときの気持ちに近いかもしれません。
■住宅街
あれはいつだったか、数年前の暖かくなり始めた初夏のお話…
常連のお客様で私が出勤するとほとんど毎回
会いにきてくれている優しい方でした。
その日はお散歩コースで、その人と電車に乗って知らない街に来ていました。
電車を降りてからも眩しい日差しと
暖かい陽気に乗せられて少し遠くまで歩いていました。
人通りも少なくて、
気づけば住宅街に入っていました。
「この辺、静かでいいですね」
そう言うと、彼は少しだけ笑って、
迷いなく一軒の家の前で立ち止まりました。
古くもなく、新しくもない普通の家。
でも、そのときの空気だけ、なぜか重くて。
「ここ、俺の家なんだよね」
そう言われて、少し驚きながらも相槌を打つと――
「母親に会ってほしい」
その瞬間、背筋が凍りました。
冗談なのか、本気なのか分からない。
でも、彼の表情は笑っていなくて。
ただ静かに、こちらを見ているだけ。
周りは静かすぎて、
自分の心臓の音だけがやけに大きく感じる。
「あ、そろそろ戻らないと時間が…」
なんとか理由をつけて、その場を離れました。
後ろを振り返るのが怖くて、
ずっと前だけ見て歩いた帰り道。
あの家の前の空気は、
今でも思い出すと…少し怖いです…
■さいごに
いかがでしたか?
どのお話も、
最初は“普通のお客様”でした。
でもほんの少しの違和感が、
一気に空気を変えることがあります。
👉 リフレは“安心して過ごす場所”
だからこそ、
お互いが気持ちよく過ごせる距離感やマナーってすごく大切なんです。
※この記事は実体験をもとに再構成したものです。



コメント