今まで、何人の女の子を面接してきただろうか。
正直に言うと——
面接に来ないのが当たり前。
予定ブッチ、連絡なしキャンセル、音信不通。
体感で言えば、9割は来ない。
だからこそ。
ちゃんと時間通りに来てくれるだけで、
もうそれだけで「いい子だな」って思ってしまう。
期待もする。
「この子、もしかして当たりかもな」って。
——でも現実は、そんなに甘くない。
今回は、そんな数少ない“来てくれた側”でありながら、
偶然に現れる“伝説”
ちょっと怖い
笑っていいのか分からないけど、
なぜか忘れられない——そんなエピソードをどうぞ。

■エピソード1
〜円山応挙〜
数年前の、とある日。
面接に現れたのは、
とても綺麗な女性だった。
年齢は若すぎない。
でもその分、落ち着きと色気がある。
いわゆる—— “ちゃんとした大人の女性”
明るくて、受け答えもしっかりしている。
「これは久々にいい子来たな…」
そう思った私は、そのまま体験入店へ案内。
「じゃあ、これに着替えてパネル写真撮りましょう」
内心、ちょっとテンション上がっていた。
久しぶりの“採用確定枠”かもしれない。
彼女は慣れた手つきで服を脱ぎ、
自然な流れで制服に着替え始める。
その動きすら、どこか余裕があって綺麗だった。
——そして、その瞬間。
タイトなデニムがするりと落ち、
太ももが露わになった、その一瞬。
私は、見てしまった。
“虎”だ
それはもう、ただのワンポイントではない。
主張が強いなんてレベルじゃない。
まるで、円山応挙の金屏風から飛び出してきたかのような、
堂々たる風格の虎。
今にもその鋭い牙と爪で食いちぎられそうなド迫力
私は、その時…あれが小さく縮こまる感覚を
今でも鮮明に覚えている…

■エピソード2
〜ジャミラ〜
これも、数年前の夏。
いつものように、面接予定の女の子を店で待っていた。
どうせ今日も来ないだろうな、と思いながら。
『ピンポーン』
「…来た?」
珍しく、インターホンが鳴る。
モニターに映る、エレベーターホール。
画質の悪いカメラ越しに、
“何か”が立っている。
何かがおかしい。
人影…のはずなのに、
どこかバランスが崩れている。
その時点で、
私の中のテンションは静かに下がっていた。
とりあえず、扉を開ける。
そこにいたのは——
“謎のクリーチャー”だった。
顔が、やけに大きい。
スイカみたいだ
体とのバランスが明らかにおかしい。
ざっくり言うと、3頭身。
「面接予定の○○です」
声は普通だった。
それが逆に怖かった…
くたびれたロリータ服
色落ちしてムラになった茶髪
なぜか三つ編みおさげ
そして、ナメクジに塩をかけたような困り顔。
(…なんだこれ?)
(コント?ドッキリ?)
頭の中で色々な可能性が浮かぶ。
そのとき、ふと脳裏に浮かんだ。
“あのシルエット”
「……ジャミラだ」
そうだ。
ウルトラマンに出てくる、あのジャミラ。
あの独特すぎるフォルム。
すべてが一致した瞬間、
私は心の中で確信した。
“完全に一致”

もちろん、面接は形式上こなした。
でも結果は言うまでもない。
ジャミラよ。
今どこで、何をしているのか。
元気にしているのか。
彼女のことは——
たぶん一生忘れない。
■さいごに
面接というのは、不思議なものだ。
時々、“想像の遥か上”を行く存在にも出会う。
もちろん、ほとんどの女の子は普通です。
むしろ普通が一番いい。
でもたまに来るんです。
伝説級が。




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